宗像名残荘

宗像名残荘
福岡県宗像市

■建物特徴(建物設計のポイント)
柔らかなむくり屋根をもつ数奇屋である。コの字型に配置された平屋の南側はゲストハウスとして、西側と北側は住居として配されている。 住宅内の各部屋を連絡する中庭側に回された廊下は、同じ敷き瓦風の燻タイルを貼った犬走りと一体になっている。 屋内と屋外を隔てているのは、くり材の丸柱の列とその間にはめ込まれたガラスだけである。屋根の軒は犬走りまで長くのび室内に直射する日光を柔らかく遮っている。 宗像名残荘の命名は設計者の柿沼守利氏によるもの。失われていく日本の大切な何かを、かたちとして、とどめたいとする設計意思が伝わってくる。

設計 柿沼守利
施工 (株)川原工務店

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